小富豪のためのハワイ極楽投資生活・入門


ハワイに関する10の誤解

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9)ハワイは安全だ

 ハワイはアメリカの都市部に比べれば安全な地域ですが、それでも日本とはかなり環境が違います。

 賃料や物価の高いハワイは貧富の差が激しく、職を失った人たちは簡単にホームレスになってしまいます。自治体は貧困層のために無料のホームレスシェルター運営していますが、長期間滞在できるわけではなく、その後の保障は何もありません。仕事がなくても生きていくには金が必要なので、窃盗などの犯罪が多発することになります。

 ハワイでは殺人などの重大犯罪はそれほど多くありませんが、家屋への侵入や車上荒らしはかなりの件数に上ります。現地のツアーガイドの中には、観光客に対し、レンタカーの車内に貴重品を一切残さず、窓を全開にしておくよう指導する人もいます。こうすれば、車上荒らしに車を傷つけられる心配がないからです。

 温暖な気候のハワイでは、ホームレスになっても凍死する心配はありません。片道切符でシカゴやニューヨークからホームレスがハワイにやって来るという話もあります(真偽のほどはわかりません)。公園や海岸には寝場所のない人たちが集まってくるので、地元の人は夜のビーチには絶対に近づきません。

 管理の悪い別荘やコンドミニアムは窃盗犯の格好のターゲットです。地元の若者たちが空き家になっている別荘に侵入してパーティを開いたり、ホームレスが住みついてしまうこともよくあります。

 アメリカには全国民が強制加入する年金制度がなく、貧困層の生活をより厳しいものにしています。民間の医療保険は高額なので、ごくふつうの家庭でも無保険のまま生活していることは珍しくありません。低所得者層は、事故や病気で一家の働き手の収入が途絶えると、あっという間に貧困生活に陥ってしまいます。

 ハワイでは車は生活の必需品ですが、自動車損害保険の保険料も高額なため、全体の3割以上が無保険車だといわれています。こうした車と事故を起こした場合、相手側に支払い能力はありませんから泣き寝入りになってしまいます。

 銃の所有率はそれほど高くありませんが、アメリカの他の都市と同様に、ハワイでもドラッグの使用は大きな社会問題になっています。一部の高等学校では、公然とドラッグの売買が行なわれているとの報道もありました。規模は大きくないものの組織的な暴力団もあり、ホノルルでは売春などのアンダーグランドビジネスも盛んです。

 よく言われるように、日本は世界でもっとも安全な国のひとつです。“南海の楽園”とはいえ、日本と同じような感覚で暮らしていると、取り返しのつかない損害を被る可能性があります。


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