香港豆知識16


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安いメシ屋

 香港の初級者か上級者かは、交通手段と食事の場所を見ればわかる。利用する交通機関もレストランも、香港に慣れるにしたがってより安いものに移っていく。

 香港の下町ではいたるところに麺や粥の専門店があり、朝から夜中まで賑わっている。なんでこんなに店がいっぱいあるかというと、香港では基本的に家で食事をつくらないからだ。市場で食材を買い求めている人たちもいるが、これはどちらかというと低所得階層。一般には三食(もしくはそれ以上)すべてを外食で済ませてしまう。

 そうなると当然、安くておいしいものを食べたいと思うのは人情。その結果、香港B級グルメのコストパフォーマンスは高くなる。

 おいしい店を探す秘訣はひとつだけ。とにかく混んでいる店を探すこと。これでほぼ100%外れはない。

 ただし、こういう店は衛生面でちょっと不安がある。香港人の客を観察しているとわかるが、みんな出された箸や食器を、お茶や水で丁寧に洗っている。店内に洗面台がある店もあり、わざわざそこで食器を洗いなおしている客もいる。それでも店の人が何も言わないところを見ると、本人たちにも自覚はあるようだ。衛生面が気になるなら、濡れティッシュなどを持っていくといいだろう。

 なお、麺の店でよく使われているのが、日本の「出前一丁」麺。香港に来てまでインスタントラーメンを食べたくはない人は、広東風の生麺(ゴワゴワした細麺)を選ぼう。

麺粥店は混んでいる店を選ぼう


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