香港豆知識14


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タバコとアルコール

 どういう理由かは知らないが、香港人はほとんどタバコを吸わない。街の大衆食堂からレストランまで、禁煙の表示はないが、タバコを吸う姿はほとんど見られない。もちろん、街をくわえタバコで歩くようなこともない。もし香港でタバコを吸っている中国人を見たら、それはほぼ間違いなく大陸からの旅行者だ。

 同様に、香港人は外で酒を飲まない。レストランでも、ほとんどのテーブルにはジャスミンティーのポットが置いてあるだけだ。ビール瓶の姿が見えたら、日本人グループである可能性が非常に高い。

 飲酒率の低い香港では、日本のような居酒屋は存在しない。若者たちは大衆食堂に集い、オレンジジュースやスイカジュースを片手に盛り上がっている。

 香港人が酒を飲まない理由は、酔っ払った姿を他人に見られるのは恥だという意識が強いかららしい。酒は、自宅でこっそり飲むものなのだ。

 ところが最近になって、レストランや大衆食堂でビールを飲む香港人の姿をよく目にするようになった。地元の人に聞いても、たしかに香港人の飲酒率は上がっているようだと言う。彼の解説は、「あまりに不況が長引くので、酒でも飲まないとやってられない人が増えたんでしょう」というものだが、真偽は定かではない。


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