香港豆知識7


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セントラル散策

 香港上海銀行とシティバンク香港に口座をつくり、徹底的に使い倒してみようと思うと、ブランドフリーク御用達のランドマークを挟んで香港上海銀行本店とシティバンク中環支店を何度も往復することになる。なぜかというと、このふたつの銀行は入金方法に大きな違いがあるからだ。

 香港上海銀行の最大の特徴は、窓口で日本円の入出金ができるということ。一方のシティバンク香港は、窓口では香港ドルと米ドルしか扱わないが、シティバンクのトラベラーズチェックなら無料で入金できる。

 もっとも多い行動パターンは、香港上海銀行の窓口で日本円をいったん香港ドルに両替し、それをシティバンクに持っていくというコース。

 香港上海銀行に預けた香港ドルはATMでも出金できるが、1日の引出し制限が2万HK$(約30万円)なので、それ以上の出金は窓口に並ばなくてはならない。その手間を省くには、香港ドルの当座預金口座に資金を振り替えておき、個人小切手でシティバンク香港の口座に入金させる裏技がある。これなら手数料もかからず、(金額にもよるが)翌日には入金処理されているはずだ。

 一方のシティバンク香港は、同じシティバンクグループの米ドルトラベラーズチェックなら無料で米ドル口座に入金してくれる。日本のシティバンクに米ドル預金があれば手数料無料でトラベラーズチェックをつくってくれるので、この方法なら送金手数料無料で日本の米ドル預金を香港の米ドル口座に移すことが可能だ。

 シティバンク香港では米ドルの個人小切手も発行されるから、これを香港上海銀行の窓口に持っていけば、香港上海銀行の米ドル口座に入金できる(HSBC側で小切手の取扱手数料が発生)。もちろん、シティバンク香港の窓口で米ドルの現金を出金し、それを香港上海銀行の窓口で入金することも可能だ(金額が大きいと割高になる)。

 これ以外にもさまざまな手順が考えられ、それらを試していると、中環の両支店間を何度も往復することになるのである。

セントラルのシティバンク香港支店


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