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【Q-001】海外の口座には単独名義と共同名義があるようですが、違いは何ですか?
単独名義は「Single Account」や「Individual Account」と呼ばれ、文字どおり、ひとりで口座を開設するもの。これに対し、共同名義は複数名で1つの口座を維持・管理するものです。もともと夫婦や親子で資産を共有するための欧米の習慣なので、海外の金融機関(銀行や証券会社)の申込書には2人分の名義人欄が用意されているのが一般的ですが、通常4人(両親と子ども2人)までの共同名義は問題なく認められるようです(カードの発行枚数などが制限されることがあります)。 名義人同士の関係は、夫婦や親子、兄弟はもちろん、「パートナー」でも問題ありません(ただし「ビジネスパートナー」とすると、口座を仕事に利用すると判断されて、個人口座の開設が認められない場合があります)。 共同名義のメリットは、名義人のいずれかが死亡したときに、資産の移行がスムーズにできることです。 海外の金融機関に単独で口座を保有していると、名義人本人が死亡した場合、たとえ正式な相続人であっても資産を回収するのは至難の業です(現地の弁護士に依頼して裁判所に提出する法的な書類を作成し、資産の正当な相続人であることを証明しなければなりません)。その点、共同名義で口座を開設していれば、残された者がそのまま全資産を管理することが可能です(現地では非課税でも、日本では相続税の対象となります)。 名義人の死亡と並んで、共同名義口座で問題になるのが離婚の際の処理です。ただしこうしたケースは欧米でも多く、手続きに則って口座の資産を移管すればとくに問題はありません。 たとえば離婚にあたって妻が口座の全資産を受け取る場合、妻名義の単独口座を別に開設し、そこに口座資産を移管します。共同名義口座の閉鎖と資産移管の指示書には、夫と妻の2人のサインが必要になります。 夫と妻に口座資金を分割する場合は、それぞれが単独名義の口座を開設し、そこに資金を移管することになります。 共同名義で口座を開設した場合、カードやログイン・パスワードなどはそれぞれに発行されるのがふつうです。 <最終更新:2012/08/01>
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