2015年02月01日

連絡先

 
●住所
FIRSTRADE Securities Inc.
30-50 Whitestone Expwy.
Suite A301,
Flushing, NY 11354
U.S.A.
 
●電話番号
+1-718-961-6600(米国外から専用)
※月曜~金曜日 8:00AM~6:00PM〈米国東部時間〉
 
●HPアドレス
http://www.firstrade.com/
 
●Eメールアドレス
 
 

口座の特徴

 
メリット
●日本人でも簡単に口座開設できる数少ない米国オンライン証券
 
●信用・個別株オプション取引も可能
 
●大手ディスカウントブローカーに比べても格安な手数料
 
●米国債・社債、ミューチュアルファンドのネット取引が可能
 
デメリット
●米国人以外は、ATMカードや小切手帳が発行される口座は利用できない
 
●支店窓口がない
 
口座開設の条件
●必要書類
・パスポートのコピー(認証不要)
・口座開設申込書(オンライン申込書に入力しプリントアウト)
・オプション取引同意書(オンラインで作成しプリントアウト)
・信用取引同意書(HPからダウンロード)
W-8BEN(オンラインで作成しプリントアウト)
 
●手続き方法:Eメール(PDF添付)、FAX、郵送
 
口座の特徴
●預金通貨:米ドル
 
●口座の種類:キャッシュ口座マージン口座、オプション口座
 
●投資商品:米国市場(ニューヨーク、ナスダックなど)の現物株取引(ETFADRREITを含む)・信用取引、個別株・指数オプション、米国債・社債、ミューチュアルファンド、米ドル預金
 
●利用ツール:インターネット取引、電話取引
 
●手数料:株式売買手数料1トレード6.95ドル、オプション取引手数料6.95ドル+ 0.75ドル/枚(いずれもオンライン取引の場合)
 
●最低預入額:なし
 
 

概要

 
手数料は格安、保障はしっかり
1985年に地元投資家向けのディスカウント・ブローカーとして設立。1997年にネット取引をスタートさせた。
 
株式売買手数料は一律6.95ドルで、アメリカの大手ディスカウントブローカーに比べても格安。最低預入額の規定もない。
 
会社の規模や知名度はまだまだだが、「Forbes」誌で「Best of Web Selection」に選ばれるなど、アメリカ国内での評価も高まっている。
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証券投資家保護機構 The Securities Investor Protection Corporation(SIPC)に加盟しており、口座資金50万ドルまで(現金については25万ドルまで)はSIPCが保障している。
 
手数料が安い分、コストのかかるサービスは一切なし。ATMカードや小切手帳が発行される上位口座は米国人のみ利用可能。
 
米国市場の現物株、信用取引、個別株オプション取引ができる
米国市場の株式、ミューチュアルファンド、債券などすべてインターネットで取引可能。
 
ニューヨークNYSE、ナスダックNasdaqなど各証券取引所の全上場銘柄、ETF(上場投信)REIT(不動産投信)のほか、OTCブリティンボード(OTC Bulletin Board=OTCBB)やピンクシートなどの店頭銘柄も扱っている。個別株オプション・指数オプションの取引もできるなど、初心者からヘビーユーザーまで、米国市場に興味のある人には文句なしのラインナップ。配当の自動再投資サービス(無料)も魅力。
 
口座にある資金内で決済をする「キャッシュ口座 Cash Account」が基本。これに「マージン口座 Margin Account」と「オプション口座 Option Account」の機能を追加する(口座番号はひとつのみ)。いずれも通常の口座開設申込書に加えて同意書の提出を求められる。
 
マージン口座を開設すると保有している現金や株式を担保に借入れができ、カラ売りも可能になる。マージン口座の最低預金額は2,000ドル。これは米国連邦準備制度理事会FRB(The Federal Reserve Board)のルールなので、アメリカ国内のどの証券会社を利用しても同じ。
 
信用取引限度額Margin Buying Powerは現金取引限度額Cash Buying Powerの2倍。キャッシュ口座マージン口座のどちらで決済するかは取引のたびに自分で選択する。
 
オプション口座は開設時に自分で希望する取引範囲を選択する。ファーストレード証券でできる取引は下の表のとおり。CallとPutの買いのほか、売りWritingも可能。ただし、原資産を持たないコールの売りはできない。
 
本人の希望に投資経験と投資目的が加味されて取引範囲が決定される。ハイリスクな取引を希望する場合、投資経験は「Excellent(豊富)」、投資目的は「Speculation(投機)」としておこう。
 
口座開設と同時に、リアルタイム株価ツール「X-Stream」を利用できるようになる。「ウォッチリスト Watchlist」と「ポートフォリオ Portfolio」の2つの機能は無料。他にナスダックの「Level Ⅱ」を利用する有料ツール(月19.95ドル)もある。
 
ミューチュアルファンド、債券取引も可能
ミューチュアルファンド Mutual Fundのほとんどはオンライン証券会社で売買されているが、米国非居住者向けの販売については各社で対応が異なっている(詳しくは「海外投資の基礎知識」【Q-022】参照)。ファーストレード証券には約1万種類のファンドが登録されており、非居住者でも問題なくネットで購入できる。ただしファンド会社自体が非居住者への販売を規制している場合があるので、個別に確認が必要。
 
販売手数料は下の表のとおり。ファンドの種類によって異なる。ノーロードファンド No-load Fundとは、ファンド会社への販売手数料がかからないファンドのこと(販売手数料が発生する通常のファンドをロードファンド Load Fundという)。
 
米国債、地方債、企業債、政府関係機関債、ゼロクーポン債、ストリップ債、譲渡性預金証券CDなど、多様な債券もネットで取引できる。
 
預け金に利息が付く
取扱通貨は米ドルのみ。口座内の預け金に利息が付くが、現在は年0.01%と低率。
 
パスポートのコピーの認証不要、住所証明書類も必要なし
口座開設手続きはインターネットから行ない、プリントアウト後、サインをするだけ。これに身分証明書類となるパスポートのコピーを添付する。認証は不要。住所証明書類も必要ない(現住所と国籍が異なる場合のみ住所証明書類の提出が必要)。
 
口座開設手続きと同時にインターネット上でログイン用のユーザーIDおよびパスワードを設定するので、必要書類を送付する前にすぐにログインできるようになる。これだけシンプルな申込み手順は他にあまり例がない。
 
「口座開設申込書 Online Service Agreement」と、オプション取引および信用取引を希望する場合に提出する「同意書 Agreement」はEメールへの添付やFAX返信でもOK。パスポートのコピーと「W-8BEN」は郵送しなければならない。
 
口座開設時の最低預金額規定はないが、信用取引をする場合は2,000ドルの資金が必要になるので、これがひとつの目安になるだろう。
 
バンクオブハワイと合わせての利用が便利
ファーストレード証券では送金小切手や米国外の金融機関が発行する個人小切手は受け付けられないので、口座への入金は日本の金融機関から電信送金するのが一般的。
 
バンクオブハワイの項でも紹介したが、アメリカの証券会社を利用するには、アメリカ国内の銀行と組み合わせるのが理想的。バンクオブハワイに口座を持っていれば、口座開設手続きの際に個人小切手を同封することもできるし、「ACH送金」と呼ばれる無料の国内送金システムも利用できるのでとても便利(ACH送金については「海外証券会社」【Q-013】参照)。ただし、現在は新規口座のACH送金は認められない。
 
 

オプション取引の種類

 
口座の種類 特徴
Writing Covered Calls カバード・コール。原資産を保有したうえでのコールの売り。ターゲットセリング。
Purchasing Calls & Puts コールとプットオプションの買い。
Straddling Calls & Puts  ストラドルオプション。コールとプットの買いを組み合わせたロングストラドル。

Spreading Calls & Puts

スプレッドオプション。コールの買いと売り(プットの買いと売り)を組み合わせたポジション。

Writing Uncovered Puts

アンカバード・プット。プットの売り。ターゲットバイイング。
 
 

ファンドの販売手数料と最低投資額

 
ファンドの種類 販売手数料* 最低投資額

No Transaction Fee (NTF) Funds

取引手数料無料ファンド

無料

500USD相当額

No-load Fund

ノーロードファンド

9.95USD**

500USD相当額

Load Fund

ロードファンド

無料

500USD相当額

*ファーストレード証券に支払う販売手数料。
**購入後180日以内に解約した場合、19.95ドルの解約手数料が発生する。
 
 

口座開設書類と手順

 
Step1:HP上から口座開設申込書を作成する
ファーストレード証券のホームページにアクセスし、インターネット上で情報を入力して口座開設申込書を完成させる。ID、パスワードなどを設定すると口座番号が発行される。
 
途中、「非居住者」「オプション取引」を選択すると、「オプション取引申込書・同意書 Option Application and Agreement」と「W-8BEN」も同時に出力される。
 
Step2:申込書にサイン・日付を記入
プリントアウト後、手書きでサインをする。
 
Step3:信用取引を希望する場合はHPから書類をダウンロードし、記入・サインをする
「信用取引同意書 Margin Agreement」に記入・サインをする。
 
Step4:パスポートのコピーをとる
認証は不要。
 
Step5:書類をファーストレード証券に送る
口座開設申込書、W-8BEN、パスポートコピー、信用取引・オプション取引をする場合はそれぞれの同意書も一緒に提出する。提出方法はEメールへの添付、FAX、郵送のいずれでもOK。小切手での入金を選択する場合はドル小切手を同封するので書類一式を郵送する。小切手の宛先に注意(tips参照)。
 
tips 小切手の宛先に注意
小切手の振出先は、「Firstrade」ではなく、「Firstrade Securities」になる。宛先が違っていると資金化できず、再振出を求められ、二度手間になってしまうので要注意。
 
 

口座開設後の手続き

 
ユーザーID、パスワードは自分で設定
ネット上での口座開設手続きの過程で、申込書の出力前に、「Account Access Setup」画面が開く。ここでユーザーID、パスワードなどを自分で設定する。
 
[ログインに必要な4つのセキュリティデータ]
1. User ID:インターネット・ユーザーID。数字と文字の組合せで16字以内。
2. Password:インターネット・ログインパスワード。4〜16文字。少なくとも1つずつ数字とアルファベットを含む。大文字と小文字は区別される。
3. Security Code:セキュリティ・コード。4桁の数字。
4. Quesrions:2種類の質問を答。パスワードがわからなくなった場合などに、本人確認用に使用される。
 
次のステップ(口座開設申込書のダウンロード画面)では「口座番号Account Number」も表示される。
 
つまり、口座開設手続き完了時点ですでに口座番号、ユーザーID、パスワードとすべてが揃っていることになる。
 
口座の確認と口座への送金
オンライン手続きが完了すると、登録したEメールアドレス宛てに確認メールが届く。これが届いたら、申込書を郵送する以前でも、ユーザーIDとパスワードを使ってログインが可能になる。
 
入金を電信送金で行なう場合は、書類が受け付けられ、口座がアクティブになってから送金する。着金はインターネット上で確認できる。
 
以降、ファーストレード証券からの連絡はすべてEメールで行なわれる。顧客からの問合せもEメールまたは営業時間内であればチャットを利用して行なう。
 
 

2014年12月02日

日本人の新規口座開設が再開されました

 

昨年11月以降、日本人の新規口座開設が認められなくなっていましたが、本年11月より再開されました。

オンライン上で情報を入力して新規口座開設申込書類を作成し、パスポートのコピーと一緒に提出(郵送、FAX、Eメールへの添付)すれば簡単に開設できます。

現在、この新規口座の開設法およびサイトでの売買、活用法をまとめた『実践マニュアル アメリカ1』を制作中です。

発売時期(来年以降)が決まりましたら、ご案内します。

 

2014年10月21日

W-8BENの提出を求められた場合の対処方法

 

Firstrade証券をはじめとする米国内の金融機関に口座を保有していると、米国と日本での二重課税を避けるために、「W-8BEN」という非課税証明書の提出を求められることがあります。

2014年2月からフォームが少し変更になっています。最新の記入例は こちら にありますので、参照してください。

なお、Firstrade証券の場合、記入後、PDFファイル等のデータにできれば、自分のログインサイト内の[Customer Service]-[Form Center]-[Upload Form]に添付するだけで、手続きが完了します。

 

2014年04月18日

共同名義口座から単独名義口座への送金指示には認証が必要です


Firstradeに共同名義の口座を保有する場合、送金は原則として、名義人が同じ共同名義口座にしか送金できません。
 
日本の単独名義の銀行口座に送金する場合は、「International Wire Request Form」に必要事項を記入したうえで、両方の名義人がサインしたものを認証する必要があります。
 
Form内の「Notary Required for Third Party Wires」欄に、行政書士などにサイン認証してもらってください。
 
ただしアメリカのマネーロンダリング規制により、Firstradeから海外送金できるのは日本(口座保有者の居住国)のみとなります。

 
 

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