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2012年07月 アーカイブ


郵送によるTC送金はできなくなりました

 

「実践マニュアル」の中でご紹介している、TC(トラベラーズチェック)をバンクオブハワイに郵送して、口座に入金をしてもらう方法は、銀行側のルール改正により、受け付けられなくなりました。

ハワイの支店窓口でTCを現金化し、口座に入金することは可能です。

 
 

連絡先

 
●住所
Bank of Hawaii
International Banking Center(ワイキキ支店内)
International Banking Division
21558 Kalakaua Avenue, Suite318(3F)
Honolulu
HI 96815
U.S.A.
 
●電話番号
+1-808-693-3888(International Banking Division、カスタマーサービス、24時間対応)
+1-808-543-6900(ワイキキ支店)
※月曜~木曜日 8:30AM~4:00PM、金曜日 8:30AM~6:00PM、土曜日 9:00AM~1:00PM〈ハワイ時間〉 
 
●FAX番号
+1-808-543-6947(ワイキキ支店)
 
●HPアドレス
http://www.boh.com/ またはhttp://www.boh.com/jp(日本語)
 
●Eメールアドレス
esupport@boh.com(カスタマーサポート)


口座の特徴


メリット
●アメリカ国内のオンライン証券会社と手数料無料で入出金できる

●SSN(米国社会保障番号)がなくても口座開設でき、日本人担当者が付く

●ドル建てVISAデビットカードと小切手帳が発行される
 
デメリット
●マルチカレンシーに対応していない(原則として米ドルのみ)

●投資商品は対面販売で手数料が高い
 
口座開設の条件
●必要書類:パスポート
※口座開設申込書は銀行にて用意(日本語OK)。 

●手続き方法:現地窓口のみ(インターナショナルバンキングセンター)
 
口座の特徴
●預金通貨:米ドル

●口座の種類:普通預金、当座預金、定期預金、総合口座「バンクオハナ」など

●投資商品:米国株式、米国債・社債、ミューチュアルファンドなど

●利用ツール:インターネットバンキング、VISAデビットカード、小切手帳*
*希望した場合のみ(発行手数料30ドル~)

●最低預金額*:利付き当座預金500ドル**、普通預金300ドル
*口座の種類による
**利息が付かない当座預金は最低預金額規定なし 

●口座維持手数料: 最低預金額を下回った場合、利付き当座預金7ドル、普通預金4ドル 

 

概要


100年以上の歴史を持つハワイ最大手銀行
創業は1897年。その後100年以上にわたって、ハワイ最大の金融機関のひとつとして、ハワイ州を中心にサモア諸島、サイパン、グアム、パラオなど西太平洋地域でサービスを展開。人種や宗教などで顧客を差別しないという社是を持つ銀行でもある。

9.11同時多発テロ以降、SSN(米国社会保障番号)を持たない外国人がアメリカ国内で銀行口座を開設するのがほぼ不可能になったなかで、非居住者の日本人にも変わらず口座開設を認めている。

2008年にワイキキの中心、カラカウア通りにあるワイキキ支店 Waikiki Branchにインターナショナルバンキングセンター International Banking Centerが新設され、日本語、中国語、韓国語など6カ国語で顧客サポートが開始された。

米ドル当座預金口座が中心
日本では個人向けの当座預金口座がないため、普通預金口座に給与振込み、公共料金の支払いなどすべての機能を持たせているが、アメリカでは生活に必要な各種の支払いに個人小切手 Personal Checkを利用するため、当座預金口座 Checking Accountが基本口座となる。

当座預金口座を開設すると、チェックカード Check Cardと呼ばれるVISAの機能が付いたデビットカードが無料で発行される。小切手帳は有料(発行手数料30ドル~、小切手の種類によって異なる)。

当座預金口座には、利息が付かないFree Checking口座と、利息が発生するPersonal Money Management Checking口座がある。Free Checking口座は最低手数料規定なし、Pasonal Money口座の最低投資額は1日500ドルまたは月平均1,000ドル。

普通預金口座 Savings Accountは利息を得るためのものなので、頻繁に出し入れしないのが基本(規定の引出し回数を超えると手数料が発生する場合もある)。最低投資額は口座の種類により300ドルから。

いずれも最低預金額は高くないので、両方の口座を開いて、支払いや出金は当座預金口座からVISAカードや小切手で行ない、使わないときにはインターネットバンキングで普通預金口座に振り替えておけばいい。

これ以外に、当座預金・普通預金・定期預金を1枚のステイトメントで管理できる総合口座「バンクオハナBankohana」がある。

アメリカ国内証券会社との入出金は簡単&無料
バンクオブハワイに口座を開くもうひとつのメリットが、アメリカ国内の金融機関内で利用されているネットワークを利用して、ファーストレード証券などアメリカ国内の証券会社との間で入出金が無料になること(米国内の送金システム「ACH」については、「海外証券会社」【Q-013】参照)。

アメリカの証券会社には出金口座としてアメリカ国内の銀行しか認めていないところもあり、バンクオブハワイは日本人にとって数少ない出金先のひとつともいえる。

ACH送金はバンクオブハワイ側で設定するのではなく、各証券会社側でバンクオブハワイの口座番号を指定して設定する。

電信送金は日本語でEメールやFAXで指示
インターネットバンキングでできるのは残高照会と口座間振替。ネットでは米国内外にかかわらず、送金指示は出せない。

バンクオブハワイから他の金融機関に送金したい場合は、担当者にEメールやFAXを送って依頼する。文面は日本語でOKで、送金の限度額もないので便利。ただし、EメールやFAXで送金指示をするには事前に「電信送金権限書 Wire Transfer Authorization」という電信送金の委任状を提出しておく必要がある。

送金手数料は米国外への送金の場合、5,000ドルまで40ドル、5,000ドル以上は75ドル。

投資商品も日本語で売買できる
ワイキキ支店など主要な支店には日本人行員が常駐しており、証券部門の担当者もいるので、米国株、ミューチュアルファンド、米国債・社債、生命保険などの金融商品が取引可能。オンライン証券に比べれば手数料は高いが、日本人担当者と相談しながら手続きすることができる。
 
年に1度はカードを使って口座に動きを
長期間(1年が目安)口座に動きがないと「休眠口座 Inactive Account」と見なされて口座にロックがかかってしまい資金が動かせないだけでなく、残高が3,000ドル以下の場合毎月5ドルの手数料が引き落とされる。

また、電信送金による入出金など、口座に動きがあっても、一定期間カードを使用していないと、カードが利用できなくなる。

これを防ぐためにも、少なくとも年に1回、ATMで少額を引き出すか、カードで買物をしよう。

日本国内でのカード利用については「海外送金」【Q-044】参照。


口座の種類と最低預金額

 
口座の種類 特徴 最低預金額  口座維持手数料 (月額)
Free Checking*  当座預金  VISAチェックカード、小切手張が発行される。利息は付かない。  -
Personal Money Management Checking*  利付き当座預金 VISAチェックカード、小切手帳が発行される。利息が付く。普通預金口座も同時に開設した場合はチェックカードに2つの口座をリンクさせることができる。

500USD(1日)

または

月の平均残高が1,000USD

8USD**

Regular Savings*

普通預金 利息の付く口座。希望すれば、Bankカード(ATMカード)が発行される。

300USD(1日)

4USD

Personal Money management Savings* 

普通預金 利息の付く口座。希望すれば、Bankカード(ATMカード)が発行される。口座残高に応じて利率が変化する。 

1,000USD(1日)

または

月の平均残高が2,500USD 

8USD 

Bankohana

バンクオハナ

  

Level.1 当座預金を中心に、複数の口座を1枚のステイトメントにまとめた口座。金利が優遇されるほか、レベルが上がるにつれて、追加のサービスがある(電信送金の受取手数料無料など)。

 6,000USD*** 

15USD
Level.2 20,000USD 20USD
Level.3 50,000USD 30USD
Time Deposit 定期預金  期間は7日~8年。  2,500USD**** - 
*当座預金、普通預金ともに数種類があるが、もっとも一般的な口座を掲載した。
**毎月の給与振込等に口座を利用する場合は7USDのみ。
***バンクオハナ内の全口座の合計残高。
****1カ月未満の場合は最低預金額25,000ドル。
 
 

金利

バンクオブハワイの金利表はこちらをクリック。

口座開設書類と手順

 
Step1:口座に入金したい金額分のTCを用意する
預金は米ドルTC(トラベラーズチェック)を利用するのが便利(円での入金も可能だが、その場で米ドルに両替しなければならない)。出発前に日本で作成しておく。
 
Step2:ハワイの支店を訪れる
インターナショナルバンキングセンターを訪問し、口座を開設したい旨を伝え、日本語を話せる担当者を呼んでもらう(事前にアポイントメントをとっておいてもよい)。あとは担当者の指示に従うだけ。
 
申込書の記入内容は名前、住所、連絡先電話番号、勤務先、生年月日、母親の旧姓など、簡単なもの。ほかに、「サイン登録書Customer Signature Card」と「W-8BEN」にサインし、パスポートを提示する。
 
バンクオブハワイの場合、サインは英語しか認められない。パスポートのサインが日本語の場合も、英語のサインを使用する。
 
Step3:入金をする
開設する口座ごとに、最低預金額以上の資金を入金する。
 
Step4:その場で口座番号をもらう
口座番号はその場で発行される。正式な口座開設通知は後日自宅に郵送される。
  
手続きはこれで完了。カードとPIN、および当座預金口座を開いた場合の小切手帳も後日自宅に郵送されてくる。
 
 

口座開設後の手続き

 
口座開設手続きが完了すると、正式な口座番号が書かれた通知と、VISAチェックカードとPIN、小切手帳(当座預金口座を開いた場合)がそれぞれ別々に自宅に郵送されてくる。

カードのアクティベイションは不要
バンクオブハワイのカードの場合、とくにアクティベイション(カードを有効にする手続き)は必要ないので、カードとPINが届いたらすぐに利用可能になる。PINの変更はハワイにあるバンクオブハワイのATMでしかできないので、PINは忘れないように管理しよう。
 
当座預金口座と普通預金口座の両方を開設した場合は、1枚のチェックカードに2つの口座がリンクされる。バンクオブハワイのATMではいずれかの口座を選択することができるが、日本のATMの場合、ATMの種類(金融機関)によって利用できる口座・サービスが異なる。日本国内でのカード利用については「海外送金」【Q-044】参照。
 
VISAでのショッピング代金は当座預金口座から引き落とされる。
 
小切手もすぐに利用が可能。ただし、決済時に当座預金口座に資金がないと不渡りとなり、手数料が発生するので注意。小切手の書き方は「海外送金」【Q-027】参照。
 
残高「0」でもインターネットの登録手続きは可能
口座開設後1カ月ほど経つと、最初のステイトメント(取引明細書)が届けられる。インターネットバンキングの登録には、ここに書かれている「Ending Balance(月末残高)」が必要になる。ただし、ステイトメントが届く前でも、残高「0」で手続きは可能。
 
ログインに必要なユーザーIDおよびパスワードは自らインターネット上で登録する。
 
[インターネットへのログインに必要な2つのセキュリティデータ]
1. User ID:ユーザーID。8〜32文字で、少なくとも数字と文字を2つずつ含むもの。
2. Password:パスワード。6〜32文字で、少なくとも数字と文字を1つずつ含むもの。
 
tips 送金指示書はEメールまたはFAXで
インターネット上では送金できないので、送金指示はEメールかFAXで行なう。そこには必ず以下の情報を入れること。
●送金元情報
・口座名義
・口座タイプ
・口座番号
●送金先情報
・銀行名、支店名
・銀行コード(SWIFTコード
・口座名義
・口座番号
●送金希望日と送金額(通貨)
●サインと日付
 
 

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