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PT哲学の基本概念(4)
Dr. K.F.B. Weiss
PTはなぜタックスヘイヴン必要とするのか?
タックスヘイヴンは、PT企業家の兵器庫として重要なフラッグです。
PTがパスポートを自分のフラッグのために都合よく使用するのと同様に、タックスヘイヴンは、ビジネスの官僚的世界または政府と関連する世界とPTとをつなぐ場所です。
銀行勘定、投資信託、個人年金など受動的な個人投資のみを行なっているPTにとっては、タックスヘイヴンの必要性はまったくありません。
しかし受動的な投資家にとっても、タックスヘイヴンに個人またはファミリーのトラスト(信託)を設立することは大きなメリットがあるかもしれません。
タックスヘイヴンを通じて金融資産を管理すればプライバシーを確保でき、また非常時に即座に自分にかわって行動する能力ある人間のサーヴィスを受けることができます。
またPTの資産は、政府のプロベート制度(遺言検認の制度)や、銀行口座や投資ポートフォリオ勘定が従わなければならない強制相続法などの干渉を受けることなく、相続人に引き継ぐことができます。
タックスヘイヴンはまさに、積極的なビジネスで著作権や特許、ロイヤルティをもとに広範囲なビジネスを展開しているPTにとって重要な鍵となります。
タックスヘイヴンの会社は、全世界と取引できる恒久的な場所を提供します。
法人自体がPTとなることができない以上、タックスヘイヴンの会社はPT個人のライフスタイルと、どこかに居を定めなければならないビジネスとの接点となります。それは同時に、ビジネスの相手との接点でもあります。
ロイヤルティを受け取っているPTにとって、タックスヘイヴンの会社は税金の高い国での源泉税を回避する条約を利用するために使用できるかもしれません。
そのタックスヘイヴンの会社は、資金を無税でPTに流すことができます。
さらに積極的なビジネスを展開しているPTは、その会社を別のかたちで利用しているかもしれません。
たとえば、世界市場でニューズレターを発行・販売するとか、外洋で活躍するトロール漁船を保有しているとか、個人所有のヨットを登録するとか。
2カ国の市民権を得たり、世界に投資したり、多国籍人になることで、あなたは、ひとつの政府の統制権・支配権からあなた自身を解放させることができます。
このような資産や国籍の分散を行なうためには、あなたは、単に自分自身と資産を5つの異なったフラッグに分散すればよいのです。