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How to Invest Overseas vol.10 China 以下の広告はAICが推薦・推奨
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中国

Introduction
不思議の国を体験しよう

 本書では、中国の人民元口座を開設する方法を具体的に紹介しています。それは同時に、中国という“不思議の国”を体験することでもあります。
  人民元は管理通貨で、金利や為替レートは中国政府によって厳しく規制され、外貨を人民元に両替することはできるものの、人民元を外貨に再両替することは事実上禁じられています。ここまで厳重に管理された通貨というのは珍しいのですが、その一方で中国政府は、ビザを持たない外国人旅行者が自由に銀行口座を開設することを認めています。
  日本や欧米諸国などは金利や為替取引を自由化する一方、労働ビザなど居住証明を持たない外国人の銀行口座開設を制限しています。中国は“グローバルスタンダード”とまったく逆のことをやっており、そのおかげで(?)私たちは、日本にいながらにして中国の金融システムにアクセスできるのです。
  人民元投資の最初のブームは2004 年で、人民元切り上げの時期は世界じゅうで大きな関心を集めていました。人民元は97 年のアジア通貨危機以降1ドル≒ 8.3 元で米ドルと固定されてきましたが、年率10%近い経済成長と大幅な貿易黒字によって近い将来の切り上げは不可避と考えられたからです。
  2005 年7 月、中国政府は通貨バスケットによる管理フロート制への移行を実施し、1 日0.3%(現在は1%)までの為替変動が許容されることになりました。この改革によって人民元は現在までに25%切り上がり、2013年8月現在で1ドル≒6.2元になっています。
  人民元は、“ノーリスクミドルリターン”の投資だと考えられています。米国が中国の為替管理を強く批判している以上、中国政府が人民元の切り下げを行なう可能性はゼロに近く、対米ドルでは損をする恐れはないからです。
  とはいえ、本書は人民元で大きな資金を運用しようと考えている投資家のためのものではありません。少額で中国に銀行口座を開設し、「人民元を楽しもう」というのが私たちの提案です。
  中国が世界第2位の経済大国になるにつれて、銀聯(UnionPay)の決済システムが広く普及するようになりました。中国を旅行すると、VisaやMasterなどのグローバルなカードが使えず、銀聯しか受け付けない商店やレストランが増えていることに気づきます。そんなとき、人民元建ての銀聯ATMカードを持っているととても便利です。
  経済格差や環境破壊、不動産バブルなど、中国の前途に難問が山積していることは確かです。だがそれでも、この人口超大国が21 世紀においても世界経済に大きな影響力を持つことは間違いありません。
  さあ、あなたも最先端と伝統の混在する不思議の国の銀行を体験してみませんか?

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